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ふだん着日和

ふんわり、ゆるやかな日常。大好きな読書、韓国ドラマ、ジュノ(2PM)、時々ソープカービング。


by azumy

衝撃の一言


もう30年以上も前のことになりますが
夫の初めての駐在地で暮らしたころ
とてもお世話になったのが夫の上司でもあったOさんと奥様のCさん。
お二人とも海外暮らしが長く
20代の私たちはそれはもう危なっかしかったことでしょう(笑)


そんなご夫妻は先週、大阪に滞在されていました。
現在は1年の半分を海外にあるご自宅で
半分を日本のご自宅で過ごされています。
大阪にはOさんのご実家があったのですが
この度、そちらを処分されました。
大阪に来ることはもうないかも、と寂しいことをおっしゃって…
お会いできるときにお会いしておかねば!と
夕食をご一緒する予定にしていたのですが
この暑さ…
ご夫妻は予定を早めて海外のご自宅へ帰られることになりました。


ということで、
滞在されているホテルでお会いすることにしました。
再会を喜び合って、話が弾んでくると
私のちょっとかなり恥ずかしいエピソードにも話が及びました。
奥様のCさんはその中でも衝撃的だったエピソードを
30年以上経った今もはっきり覚えているとおっしゃいました。
Cさんの記憶に残るほどの衝撃のエピソードとは…




夫の初めての海外赴任が決まり、私は退職することにしました。
その時、私が考えたのが
駐在地で以前からやってみたいと思っていたボランティアに参加することでした。
今のようにSNSで簡単に情報を得られる時代ではなかったので
どうやってそのボランティアについて知ったのか
その時に調べたのか
何かで知ったものをメモしていたのかさえも定かではないのですが…
ボランティア事務局の大阪事務所の住所を知っていた私は
いきなりその事務所を訪ねたのです。
今では考えられませんが、若さゆえだったのでょうねぇ…💦


そのときに対応してくださったのが
私よりも10歳ぐらい年上のイギリス人女性でした。



にこやかに私の話を聞いてくれた彼女でしたが
「○○語は話せますか?」
「現地に行ってから勉強しようと思っています」
「英語はどの程度話せますか?」
「日常会話レベルです」と答えると
「ボランティアをするには日常会話程度の〇〇語が必要です。
さらに、ボランティアスタッフには様々な国籍の人がいるので
英語は日常会話程度ではなく
十分なコミュニケーションがとれるレベルが必須です」
と言われました。
そして、最後の一言が強烈でした。


「あなたがボランティアに参加するには
あなたのためのボランティアが必要になる」


私は何も言えませんでしたが
その時の私の気持ちは「本当にその通りだ」と
自分が恥ずかしくて仕方ありませんでした。
でもね、帰りには彼女は
訪ねて来てくれてありがとう」と笑顔で送ってくれました。


もしもあの時、対応してくださった方が日本人だったら…
私の気持ちを慮って
オブラートに包んだような言葉で話して下さったでしょう。
でも、あの時、あのストレートな言葉だったからこそ
私は素直に自分の誤りに気付くことができたのだと思っています。


彼の地での暮らしを始めたころ
Cさんにこの話をしたのですが
Cさんにとってもこのことは衝撃的だったそうで
今でもはっきり覚えているとおっしゃっていました。


そんな私にCさんは
「肩の力を抜いてまずはこの国に馴染むことから始めてみては」と
アドバイスしてくださったのです。
Cさんのアドバイスは私の心にすーっと入ってきて
私が始めたことは…


と、いつものことですが(ごめんなさい!)
長くなりますので
その話はまた別の機会に。



衝撃の一言_e0414956_13363385.jpeg
(画像出典:https://www.centarahotelsresorts.com/centaragrand/ja/cgoj)



お会いしたのは宿泊されていたホテルで。
ちょっと早めに着いたので写真を撮ろうと思いましたが
人が多くて…
映り込んでしまうので断念しました。
写真はホテルのサイトから。


お会いできたのは2時間ほどでしたが
とても懐かしく楽しい時間でした。
またお会いできることを願いつつ…



by humwari-azumy | 2024-08-06 07:10 | 日々のこと